インドアゴルフを開業しようと思ったとき、まずゴルフシミュレーターを調べ始める方は多いのではないでしょうか。
どのメーカーがいいのか。どんな機能が必要なのか。価格はいくらなのか。
もちろん、シミュレーターはインドアゴルフの中心となる重要な設備です。
しかし、開業準備のスタート地点はシミュレーター選びではありません。
なぜなら、どんな店舗をつくるのかが決まっていなければ、必要なシミュレーターも、物件も、打席数も決められないからです。
では、何から決めればいいのでしょうか。
OK ON GOLFがインドアゴルフの開業を検討している方に、まず整理してほしいと考えているのは3つです。
1.まず決めるのは「誰に、何を提供する店なのか」
「インドアゴルフを開業する」だけでは、実はまだ店舗の形はほとんど決まっていません。
例えば、24時間無人で気軽に練習できる店舗と、マンツーマンレッスンを中心とした店舗では、同じインドアゴルフでも必要なものが違います。
初心者向けのスクール、本格的な練習施設、ゴルフ仲間が集まるコミュニティ型の店舗、飲食も楽しめるゴルフバーなど、インドアゴルフにはさまざまな事業モデルがあります。
店舗の形が違えば、必要な広さや設備、スタッフの有無、シミュレーターに求める機能も変わります。
だから、最初に機種を比較するより先に考えたいのが、
「誰に来てもらいたいのか」
「そこで何を提供したいのか」
ということです。
例えば「仕事帰りに一人で練習したい人」と「コーチからしっかりレッスンを受けたい人」では、求めている環境は同じではありません。
ターゲットと提供する価値が決まれば、「どんな店舗にすればいいか」が見えてきます。そして初めて、物件や設備に必要な条件も具体的になってきます。
2.物件は「広さ」だけで決めない

コンセプトが見えてきたら、次は物件です。
ここで注意したいのが、
「十分な広さがあるから、ここなら大丈夫」
とは限らないことです。
インドアゴルフの物件では、面積だけでなく、
- 天井高
- 間口・奥行き
- 柱や梁の位置
- 電気容量
- 防音・防球対策
- 空調
- 入口や共用部の位置
など、さまざまな条件を確認する必要があります。
特にレイアウトに影響するのが、柱や梁など建物そのものの構造です。
面積としては十分でも、柱の位置によって想定していた場所に打席をつくれないこともあります。同じ面積の物件でも、形状や構造によって確保できる打席数は変わります。
つまり、「物件を契約してから、何打席入るか考える」では順番が逆になることがあるということです。
OK ON GOLFは5坪程度から設置可能で、設置スペースに合わせたレイアウトのご提案も行っています。
物件を契約してから「思っていたレイアウトができない」とならないためにも、候補物件の段階でシミュレーターをどのように配置できるのか確認しておくことが重要です。
3.「置ける打席数」と「必要な打席数」は違う
物件に5打席置ける。
では、5打席つくればいいのでしょうか。
必ずしもそうではありません。
打席数は、店舗の規模だけではなく、初期投資やその後の収益にも関わります。
インドアゴルフには、
- 1〜2打席で小規模にスタートする
- 3〜5打席程度の会員制店舗にする
- 多打席の大型店舗として展開する
- レッスンやフィッティングなどを組み合わせる
など、さまざまな運営方法があります。
大切なのは、物件に何打席入るかだけで決めるのではなく、想定する会員数や客単価、営業時間、稼働率などから、その事業に必要な打席数を考えることです。
必要以上に打席を増やせば、その分だけ初期投資も大きくなります。
一方で、打席数を抑えすぎれば、利用が集中する時間帯に予約が取りにくくなり、せっかくの需要を受けきれない可能性もあります。
「何台置けるか」ではなく、
「この事業を成立させるために、何台必要なのか」
という視点で考える。
打席数はレイアウトだけの問題ではなく、事業計画の一部です。
シミュレーターを選ぶのは、ここまで決めてから
ここまで整理すると、最初にシミュレーターを決めない理由が見えてきます。
開業準備の流れは、
誰に、何を提供するかを決める
↓
それを実現できる物件・レイアウトを考える
↓
収支から適正な打席数を考える
↓
必要なシミュレーターを選ぶ
という順番で考えると整理しやすくなります。
コンセプトが決まれば、必要な設備が見えてきます。
物件とレイアウトが決まれば、設置できる打席数が見えてきます。
事業計画を立てれば、本当に必要な打席数も見えてきます。
そのうえで初めて、「では、その店舗にはどんなシミュレーターが必要なのか」を具体的に考えることができます。
もちろん、開業を検討し始めた時点で、この3つすべてが決まっている必要はありません。
まだ物件が決まっていない。何打席必要なのかわからない。
そもそも事業として成立するのか検討している。
そんな段階から一つずつ条件を整理していくことが、インドアゴルフ開業の第一歩です。



